教育は遺伝に勝てるか?

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面白かった豆知識

  • 一卵性双生児と二卵性双生児のそれぞれにおいて、双子間の形質の相関を比較することで、形質の発現に対する遺伝と環境の影響の重みを分けられるらしい
  • 一卵性双生児は同じ環境で育ち同じ遺伝子をもつが、二卵性双生児は同じ環境で育ち部分的に同じ遺伝子をもつ。そのため、一卵性双生児間の相関と二卵性双生児間の相関の差分は、双子間の遺伝の共有度合いの違いによって説明できる
  • さらに一卵性双生児で双子間の相関が1に達しないかった部分は、双子間で共有されていない要因、すなわち非共有環境(例:家庭以外の環境)が発現に関わっていると推測できる
  • そして残りの部分が共有環境(例:家庭環境など)が発現に関わっていることが推測できる
  • これらを組み合わせると、形質発現に対する遺伝・共有環境・非共有環境の影響度合いを分離できる

形質発現に対する遺伝・共有環境・非共有環境の影響度合い

  • パーソナリティ・精神障害発達障害に対して共有環境はほとんど影響しない
  • パーソナリティは非共有環境が6,7割くらい
  • 精神障害発達障害は遺伝が6、7割くらい
  • パーソナリティの例:神経質・外向性・開拓性・同調性・勤勉性・新奇追及・損害回避・報酬依存・固執・自己志向・協調性・自己超越
  • 精神障害発達障害の例:総合失調症・自閉症ADHD・鬱
  • 学業は共有環境が5、6割くらいで、遺伝は3、4割くらい